こんにちは!@なぉです。
今回のテーマはお酒と癌の関係です。
アルコールと癌が関係していることは皆さんよくご存知かと思います。
世の中にはお酒に強い人と弱い人がいますが、どちらが癌になりやすいのでしょうか?
実はどちらとははっきり言えないのです。
それぞれ別々に考えないといけません。
お酒が強い人はお酒を飲みすぎる傾向にあります。お酒に強くても飲みすぎると癌になりやすくなります。
お酒が弱い人は、お酒に強くなりたいからといって飲み続けると癌になりやすくなります。
そして、お酒が弱い人はお酒とタバコを一緒にたしなむと癌のリスクが上がることが分かっています。
お酒に含まれる発がん性物質
お酒に含まれている発がん性物質はズバリ、アルコールです!
ということは、お酒の種類に関係なく、全てのお酒に発がん性物質が含まれていることになります。
しかも!
もっと怖いのはアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドという物質も発がん性物質なのです。
アルコールは分解されても発がん性物質なんですね。
アセトアルデヒドが分解されてできる酢酸は無害な物質ですが、このアセトアルデヒドを分解できるかどうかが「お酒が強い」「お酒が弱い」を決めるキーポイントになります。
お酒が強いか弱いかは遺伝で決まっている!
お酒が弱い人というのは、アセトアルデヒドを分解する物質「ALDH2」が少ないということが分かっています。
アルファベットが出てきてなんだか難しいですね。
「ALDH2」の量は遺伝で決まっていますので、飲み続ければ強くなるということは決して無いのです。
- 「ALDH2」が多い・・・お酒に強い(日本人の56%)
- 「ALDH2」が少ない・・・お酒がほどほどに飲める(日本人の40%)
- 「ALDH2」が極端に少ない・・・お酒が全く飲めない(日本人の4%)
自分がどのタイプなのかは、パッチテストで調べることができます。
お酒が弱い人はガンになりやすい
お酒が弱い人は、アセトアルデヒドをすぐに分解できないので、アセトアルデヒドに長時間さらされることになります。
そのため癌のリスクが高まります。
さらに、お酒が弱いヘビースモーカーの人は、飲めば飲むほど癌のリスクが急激に高まることが研究で分かっています!
体のことを考えるならお酒とタバコ、どちらかはキッパリやめたほうがよさそうです。
それはタバコで癌になっているだけで、お酒は関係ないのでは?
と思うかもしれませんが、ここでの癌は肺がんではなく、食道ガンのことです。
しかもお酒に強い人ではヘビースモーカーでも癌のリスクに関係ないという結果が出ています。
お酒に強い人も飲みすぎると癌になりやすい
お酒が弱い人はアセトアルデヒドをすぐに分解できないから癌のリスクが高まると説明しました。
ではお酒が強い人はいくら飲んでも大丈夫なのでしょうか。
いいえ違います。
お酒が強い人は、お酒を飲みすぎる傾向にあります。いくらアALDH2を多く持っているからといって、アルコールもアセトアルデヒドも発がん性物質ですので、飲めば飲むだけ発がん性物質に長くさらされて癌のリスクが高まります。
お酒に強い人は、同じくお酒に強い人種である欧米が参考になります。
イギリスでは1週間にアルコール量が140ml(ミリリットル)以内の飲酒が適切だとされています。
嗜む程度にしておきたいですね。
また、お酒が強い人はアルコール依存症の危険もありますので、注意が必要ですね。